よもやま話
よもやま ま〜てぃんシリーズ(37)
2018年03月16日
 病の原因としくみ(病因病機)

 病因(4)

 2.内傷の病因

 2)飲食不適
 飲食不適というのは、暴飲暴食したり逆に食べなかったり、また不潔なものを食べたり、偏食が過ぎる等の不適当な食生活をいい、これらのことが疾病の発生原因になることから、内傷病の主要な致病因素の一つとしています。

 飲食物は主に脾胃の消化吸収に依存するので、飲食不適はまず脾胃を損傷して、種々の病変を生み出します。食べ過ぎや暴飲暴食を続けていると、脾胃の消化吸収能力の限界を超えることになり、飲食停滞を惹起し、脾胃を損傷させてしまいます。

その結果、湿が集まり、痰が生じ、ついで喉に痰が絡んで咳が出たりします。飲食による病証は割合に複雑となります。偏食もやはり問題です。人体が必要とする栄養は多岐にわたっているので、食生活については日常から多様な栄養素を取り込むよう注意を払う必要があります。

 また、飲食物には寒涼熱温の性質があるので、もし特別に寒または熱に片寄った食物ばかりを好んで食べておれば、人体の陰陽バランスが崩れ何等かの疾病が発生します。

例えば冷たいものを食べ過ぎると、脾胃の陽気が損傷され、体内に寒湿の邪が生じて、腹痛や下痢が発生します。

油で炒めた熱いものを特に多く食べていると、脾胃の陰液が損傷され、腸胃に熱が積もって、口渇・口臭・便秘等が発生します。

このように、飲食は必ず寒熱の調和をはかり、好き嫌いに任せた偏食を慎まねばなりません。

 さらに五味の偏食にも要注意です。五味と五臓には一定の相性があります。

・酸(すっぱい)は肝に入り、
・苦は心に入り、
・甘は脾に入り、
・辛は肺に入り、
・鹹(しおからい)は腎に入ります。

もしも長期にわたり五味の摂り方がアンバランスだと、五臓の機能に偏盛偏衰をきたしたりして疾病を発生させることになります。

 いずれにせよ、飮食不適によって病んで来院される患者さんが多くみられます。ただ、おそらく100年前と異なるのは、食品が豊富でありすぎるがゆえの飽食、栄養過多があまりに多いことです。ものの無かった時代に栄養不良という意味での飮食不適で多くの方々が命を失った時代に比して、現代人はなんと恵まれていることでしょうか。肝に銘じなければならないと思います。
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