よもやま話
2017年07月07日
      私が整形外科医を辞めたワケ (1)

 私はスポーツ整形外科の研究医として大学病院に在籍してましたが、その後、民間の救急指定病院に転勤となりました。そこでは外傷、なかでもスポーツ外傷や交通事故による外傷をたくさん診てきましたし、緊急も含めて手術も多くしてまいりました。大変なことも多かったのですが、非常にやりがいを感じておりました。

 しかし、手術をすることによる生体へのダメージも考慮しなければならず、生体組織への侵襲を極力最小限にしたいとの思いが年々強くなり、最小侵襲手術を主体に行うように変わっていきました。肩関節や膝関節などは、可能な限り関節鏡という内視鏡カメラによる関節鏡視下手術を行っておりました。

 メスによる皮膚切開でできた手術創痕も小さくて済むので、創痕部の違和感が残りにくく、美容的にも満足していただいておりました。余談ですが、外科の領域でも以前は開腹手術をしていたものが、腹腔鏡視下手術で行えるようになったものもありますので、患者さんにとっては喜ばしいことです。

 ただ最小侵襲手術に力を入れていた当時から、「できれば切らずに治したいな。」とか思ったりもしておりました。そうやって年を経るとともに、どんどん切りたくない方向に気持ちが移行していったのです。 (次回に続く)
2017年07月06日
 東洋医学には未病(みびょう)という考えがあります。養命酒のテレビCMなどでご存知の方もおられるでしょう。病気になる前に治す、病気を予防する、悪化防止に先手を打つなど、いろいろな解釈があります。

今回は扇町漢方クリニック(OKC)が治療現場で考える未病について、カゼを例にしてお話します。

 OKCはカゼを非常に警戒します。アトピー性皮膚炎や重篤な患者さんなど、カゼにより一気に悪化する場合があるからです。

カゼは万病の元と言われますが、実生活ではあまりピンときません。しかし医療現場では軽いカゼ程度による急激な悪化を多く見るにつけ、まさしくカゼは万病の元を実感しております。

 カゼをひく。この「ひく」「病気になる」ことを罹患(りかん)といいます。罹患後しばらくして発熱、寒い、鼻水、だるい、などの症状が出ます。罹患まっただ中の状態です。

カゼは「罹患→カラダが立て直しを開始→症状が出る」という順を追います。症状が出てこそ自分で自分を治しにかかっている証拠になります。

 罹患して症状が出るまでにカゼを見抜く医者は未病を治す医者として高く評価されます。

「元気そうだけど、ナンかひっかかる」

そんな場合、脉(みゃく)や舌を診せていただき、ツボを触り根拠を得ます。微妙な接し方が必要です。この方法は医学部では積極的に教育されず、東洋医学に興味のある人だけが卒業後に修行します。微妙に未病を見抜く。 了 (相)
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