どれくらい飲めば治りますか?
病歴や病状により変わります。条件が良く対応が早ければ1週間で治ることがあります。
病歴が長い場合、年月を要する場合があります。長期通院が必要な場合、3カ月を1単位として経過観察しながら治療を行います。
西洋薬との併用は可能ですか?
長年続けてこられた西洋薬をすぐやめてしまうと危険な場合があります。当初は併用しながら通院いただくことがあります。
煎じ薬とはどういった薬ですか?
一般に草根木皮(そうこんもくひ)といわれる薬草のチカラをブレンドし、それらに水を注ぎ、沸騰させ、溶け出たスープを煎じ薬といいます。
漢方薬は臭くて飲みにくい味だと聞きました。
そんなに不味(マズ)い味ですか?
そんなに不味(マズ)い味ですか?
紅茶を想像してください。いろんな紅茶の種類がありますが、それらをブレンドしたものと想像してください。そのブレンドしたものを嗜好品として提供するなら力点は「味と香り」にあります。ヘンな匂いがしたり不味(マズ)い味では喜んでいただけません。
漢方薬の場合、力点は「心身の立て直し」にあります。その為、味や香りなどにはあまり力点を置かず「心身の立て直し」に集中し、必要な薬草をブレンドします。ですからおいしいハズはありません。
初回の処方は2〜3日分だけ処方し、2回目は「あなたの心身にぴったりの処方をしましたが、飲めましたか?」とお聞きします。
子供でも飲めますか?
殆どの子供さんは嫌がって服用されません。当初はエキス剤など比較的抵抗が少ない薬から始め、まず味に慣れて頂きます。慣れてくると煎じ薬でも服用している子供さんは居られます。
旅行などで煎じることが出来ない場合はどうすればいいですか?
ツムラ、コタロー、クラシエなどのエキス剤をご用意いたします。煎じ薬のようにお身体にぴったりの薬は出しにくい場合があります。
煎じ薬のほうが粉薬よりも効果がありますか?
薬を選定する場合、一番肝心なのは「何をもってその薬を選定したか」ということです。判断が正しければ粉薬でも満足な結果を得ることがあります。
少し専門的になりますが、西洋科学観だけの判断に囚われていると効果的な処方が出来ない場合があり、漢方独特の診断法を交えながら処方を考えます。
この独特の診断法が私たちの特色です。
すでに出来上がっている粉薬では微調整が出来ませんので煎じ薬に比べ不利ではありますが、いろいろな粉薬を混ぜ合わせるなど、出来るだけ目的の処方に近づける工夫をします。
漢方専門医は普通のお医者さんですか?
当院の場合は日本の医学部を卒業し、医師免許をもつ者が漢方を処方致します。しかし、薬剤師のように医師免許を持っていなくても、漢方薬で患者さんを救済されておられる方が沢山おられます。